女優・杏がヒロイン役を務めるＮＨＫの連続テレビ小説「ごちそうさん」（月～土曜、前８・００）の収録が２５日、大阪市の同局でクランクアップを迎えた。涙はなく、杏らしい笑顔でのフィナーレとなった。一方、撮影終了後の取材会では、一部で交際が報じられた夫役の東出昌大（２６）に関する質問が出た途端、関係者が記者の体をつかんで、制止。会見を強制終了するなど、ピリピリムードに包まれた。

　通常は主要キャストが揃って、くす玉割りが行われる朝ドラ恒例のクランクアップのイベント。しかし、この日の現場に東出の姿はなかった。事前にＮＨＫから配布された進行などを記した書面には、「無関係な質問が出た場合、取材会を終了する」との記載もあり、この部分が目立つように四角で覆われていた。

　クランクアップ後、花束を受け取り、共演者らとくす玉を割った杏。長丁場を乗り切ったヒロイン“恒例”の涙はなく、杏らしく終始笑顔で「まだ実感が沸きませんね」と語った。

　だが、取材会では、質問が３問出た時点で「時間の関係上」として、突然の終了宣告。記者が、前日の２４日に全出演シーンの撮影を終えた東出に関して「昨日、東出さんはアップされた（されましたが）…」と切り出したところで、関係者が質問をさえぎるように質問者の肩をつかんで制止。現場に不穏な空気が流れる中、杏が「みなさん、お疲れ様でした」と手を振って、場を収めていた。