宇津井健さん死去“赤いシリーズ”などで活躍
俳優・宇津井健さんが14日午後6時5分、慢性呼吸不全で亡くなった。82歳だった。東京都出身。関係者によると、肺気腫を患い、入退院を繰り返していたという。
宇津井さんは俳優養成所出身。1954年、新東宝に入社。55年、「青春物語」に主演以降、新人スターとして大活躍した。
山口百恵と共演した「赤い迷路」「赤い運命」の“赤いシリーズ”などで、正統派の2枚目スタートとしての地位を確固たるものとした。
65年から71年にTBS系で放送された「ザ・ガードマン」に主演。ダンディなスターとして人気を博した。06年2月からは、肺炎を患い入院した藤岡琢也さん(06年10月死去)に代わり、「おかくら」の大吉として、TBS系「渡る世間は鬼ばかり」に出演。昨年5月、6月に放送されたスペシャル版にも出演していた。
藤岡さんが亡くなった時には「兄というか分身を失ったようで、強い悲しみを受けている」とコメントしていた。
なお、故人の意向により、通夜・告別式は密葬で執り行い、後日「お別れの会」を開くという。