中居、国歌斉唱「ボリューム落とした」
人気グループ、SMAPが28日、東京ドームで開幕したプロ野球・巨人‐阪神戦の試合前セレモニーで国歌斉唱を行った。SMAPとしては初めての国歌斉唱。歌い終わった中居正広は「気を遣ってボリューム(音量)落としました」と苦笑いで“秘策”を明かした。
黒い三つ揃いのスーツに、黒地に水玉のネクタイ、胸元には燃えるような赤いハンカチーフを、さらに黒い革靴でそろえた5人は、緊張の面持ちでグラウンドに一列に並び、一礼。トレードマークの長めの髪を結んだ木村拓哉の合図で歌い始めた。
「久しぶりに緊張した」(中居正広)「ここまで緊張するとは思っていなかった。段取りが全く分からなくなってしまった」(稲垣吾郎)とメンバーが揃って緊張を口にした国歌斉唱となった。
00年3月31日の巨人開幕戦で国歌独唱を経験し、超個性的な歌いっぷりが話題となった中居について、木村は「(今回は)いい感じにミックスされてました」と苦笑い。中居は「ボク、気を遣ってボリューム落としました(笑)」とメンバーの邪魔をしないよう、小さな声で歌ったことを明かした。
この日は巨人の創設80周年を記念したセレモニーで、長嶋茂雄終身名誉監督(78)ら202人の巨人OBも出席した。
大の巨人ファンの中居は「東京ドームはコンサートを何十回、何百回やって慣れていると思っていたんですけど、久しぶりに緊張しましたね。SMAP(※1988年結成)と東京ドーム(※1988年開場)は同い年で、縁とゆかりを感じながら歌わせてもらいました」と感無量の様子。
歌唱後、緊張から解放されたのか、ふうっと息をついた木村も「みんなが起立し、脱帽したうえで歌う。非常に光栄です。歌詞ひとつひとつかみしめて歌わせていただきました。緊張しましたし、無事に終われてほっとしてます」と感想を述べた。
草なぎ剛は「こんな大役を務めてることができて、とても緊張しました」、最年少の香取慎吾は「歌う前は緊張したんですけど、会場に出てみんなの声援が聞こえてきた時に緊張が吹き飛びました。心を込めて気持ちよく歌えました」と香取らしく振り返った。