欽ちゃん 幕降りて号泣していた
萩本欽一(72)の大規模劇場での最後の出演となった明治座公演で、欽ちゃんが酸素を吸いながら舞台に臨んでいた様子や、終演後胴上げされて泣いた模様などを共演していた的場浩司(45)が31日のブログで伝えた。
明治座での「欽ちゃん奮闘公演 THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」は30日に千秋楽が行われた。
緞帳が降りたとき、的場は「俺の中で我慢していた何かが…決壊しました」とその際あふれ出た感情を思い出す。欽ちゃんに呼ばれてカーテンコールに立っても涙が止まらない。小さい女の子が駆け寄ってティッシュを差し出してくれたという。
的場が初めて舞台に立ったのは、欽ちゃんに声を掛けられて、この明治座で。「そこで萩本さんから色んな事を学ばせて頂き…今日の俺がある…」。最後となった今回の舞台、的場は自分が出ない場面でも舞台袖から欽ちゃんの芝居を見守った。
「全身全霊…全力で芝居をする萩本さんの姿…指先まで神経をくばり…芝居をしている事が分かりました」
時折、芝居を終えて舞台袖で酸素を吸っている苦しげな姿も目に入ってきた。
そして終演後、「緞帳が降りると…萩本さんを皆で胴上げしました…皆…泣いていました…キャストも…スタッフさんも…萩本さんも…」。涙にまみれたそんな舞台裏だった。
「萩本さんと一緒に…また舞台に立てる日が来ることを信じています」と、的場はまだ欽ちゃんから教わりたいことが多そうだ。
欽ちゃんはこの公演中、楽屋に「コント55号」の相方だった坂上二郎さんの写真を飾り、「二郎さんと同じ『跳べません』になっちゃったよ」と体力の低下を嘆く一幕もあった。
ただし引退ではなく、今後も演出や小規模舞台での出演は続ける予定だという。