小保方氏“巻き髪”は健在もにじむ涙
STAP細胞の論文問題で、捏造・改ざんなどの指摘を受け疑惑の渦中にある理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が9日、大阪市内で会見を開いた。
疑惑浮上後、初めて公の場に紺の洋服姿で姿をみせた小保方氏は、かなり疲労感がにじんだ様子。会見冒頭、小保方氏は涙声で「このたびは私の不注意で論文に疑義が生じ、多くの皆様にご迷惑をおかしましたことを深くお詫びします」と頭を下げた。
小保方氏が公の場に姿をみせたのは、1月28日にSTAP細胞の研究医成果を発表して以来71日ぶり。
無数のカメラフラッシュを浴びながら「きっとSTAP細胞が皆さんの役に立つと信じて研究してきた。考えられないレベルでの間違いが生じていますが、論文の結論に影響はありません。私はSTAP現象を何度も見た」と主張した。
1月当時はそのルックスやファッションセンスが話題となり、ネット上などで「リケジョ」「かわいすぎる研究者」と騒がれた。
しかし、研究成果発表から約2週間で事態急変。外部研究者らから、論文に使われた写真が別の研究の写真であるとの指摘や、海外論文の“コピペ”流用などが疑われ、一連の騒動に発展した。
この日も、巻き髪に真珠のネックレスオシャレぶりは変わらなかったが、STAP細胞の発表時に話題となったヴィヴィアン・ウエストウッドの指輪はなし。疲れ切った表情が、置かれた立場が暗転したことを物語っていた。
小保方氏は体調と精神面の不調を訴え今月7日から大阪府内の病院に入院中。医師は会見に反対したというが、一時退院の形式で会見を行った。