可愛かずみさん遺書があった 父明かす
1997年5月に飛び降り自殺した女優・可愛かずみさん(享年32)が、父・久我竹三郎さんに宛てた遺書を残していたことが11日、明らかになった。11日に放送されたTBS系「爆報THEフライデー」に竹三郎さんが出演し、死後17年たって初めて明かした。
可愛さんの死後、遺書は残されていない、と発表されていた。
竹三郎さんは同番組で、可愛さんの大親友だった女優・川上麻衣子(48)と久しぶりに対面。川上を前に、「初めて言うんですが、実は私宛のメモ(遺書)があったんです」と打ち明けた。
可愛さんは、亡くなる5年ほど前からうつ病を患い、過呼吸症の治療として処方された精神安定剤や抗うつ剤を大量に常用していた。川上は可愛さんと同じマンションで暮らしていたが、薬物依存状態となっていたそんな可愛さんを支えきることができず、その後、別のマンションに移っていた。
メモ(遺書)には、「体調と気分が良いので、パパにメモを残します」と記され、メモの大半は、親友の川上のことで埋め尽くされていたという。
「麻衣ちゃんがいてくれたおかげで、楽しかった」「麻衣ちゃんと話してるだけで、楽しかった」
メモの最後には、「パパ 麻衣ちゃんをよろしくね」と書かれていたという。
竹三郎さんから、可愛さんの最後の言葉を聞かされた川上は、号泣。「かずみちゃんの思いを感じながら生きるしかない」と話した。
川上は、自殺の前日に可愛さんから留守電に「麻衣ちゃん元気?忙しいの?」とメッセージが残っていたこともこの日の番組で明かした。
可愛さんの通夜で川上は、何度も自殺未遂を起こしていたことを知っていたことを報道陣に打ち明け、「(かずみちゃんは)自殺なんてイヤだよね、って言ってたのに…」と泣き崩れていた。
可愛さんは97年5月9日夜、野球選手でかつての恋人のマンションから飛び降り自殺した。
事件当日の午後には手首を切っており、97年だけで3度目の自殺未遂を図っていた。自殺の2カ月後には新恋人との入籍、結婚パーティを予定していた矢先の悲劇だった。