小保方氏に引き抜き話 弁護士が明かす
STAP細胞の論文問題で、捏造・改ざんなど研究不正の指摘を受けている理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)に対し、外部の学術研究者から複数の“ヘッドハンティング”の誘いが入っていることが14日、分かった。
代理人の三木秀夫弁護士によると、理研と研究不正問題で意見対立している小保方氏に対し、研究資金・設備などの提供を申し出て「うちで研究をやらないか」との誘いだという。勧誘の主は科学者や、別ジャンルの学者もいるという。
小保方氏は9日の会見で「私に研究者としての道が残されているなら」とSTAP細胞の研究続行を強く希望し「研究を前に進めてくれる人がいるなら協力していきたい」と語っていた。
STAP細胞の作製が立証されれば世界的発見となるだけに、外部学者も今回の“停滞劇”を静観してはいられないようだ。
ただ三木弁護士は、小保方氏が現在は理研の所属であることから「今は答えにくいでしょう」とし、現段階では「『ありがとうございます』としか言いようがない状況」と、小保方氏の置かれた複雑な立場を説明した。
こうした協力要請以外にも、9日の会見後から同弁護士の事務所には小保方氏への激励メッセージが相次いでおり、週明けのこの日は、メール100件、手紙約30通が届き、小保方氏に届けられた。一部に批判めいた内容もあるが、依然として大半が応援メッセージで、学生から高齢者まで老若男女問わず、寄せられているという。
当の小保方氏は現在も大阪府内の病院に入院中で、体調について三木弁護士は「あまりよろしくはない」と説明した。