小保方氏の代理人弁護士、フジに抗議文

 3日放送のフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜、後7・57)が、放送前に公式サイトで理化学研究所・小保方晴子研究ユニットリーダーをネタにしたコントを予告していた問題で、小保方氏の代理人弁護士が放送前日にフジテレビに抗議文を送付していたことが7日、分かった。

 この日、代理人の三木秀夫弁護士が経緯を明らかにした。

 同番組は放送前に、小保方氏をパロディー化したとみられる「阿呆方さん」に扮した重盛さと美が、スリッパようのもので頭をはたかれる予告を公式サイトで流していた。

 同弁護士によると、事前に予告の存在を知り、大阪府内の病院に入院中の小保方氏本人も、友人から知らされていたという。

 このため、放送前日の2日午前に同弁護士がフジテレビに問い合わせ。番組責任者が不在との回答だったため、同局広報にファクスで『フジテレビ社長宛』として抗議文を送り、同文書面を内容証明でも送付したという。

 同弁護士は「あまりにひどい。小保方さんの会見をネタにしているのは明らかで『阿呆方さん』という名前や、頭をはたくというのは人権侵害にあたる」として、番組の内容次第では、BPO(放送倫理・番組向上機構)へ訴えることや、法的手段の可能性も通告した。

 これに対しフジテレビ側からは、2日夕方に番組責任者から電話連絡があり、トーンを弱めるといった旨の説明があり、了解を求められたという。これに同弁護士は「いいとは言えない。番組を見させてもらって考える」と告げたという。

 結局、番組では当該コントの放送は見送ったが、同弁護士は「ネット上に動画が残り、『阿呆方さん』という名前が半永久的に残っていくのであれば、予告だけで問題があるのではないか」と指摘し、今後対応は検討するとした。

 一方、6日放送のテレビ朝日系「ロンドンハーツ3時間SP」では、大久保佳代子が小保方氏の会見時の服装をまねた“モノマネ”を披露し「STAP細胞は…ありません」とネタにしていた。この件に関して同弁護士は「後で知って見たが『阿呆方さん』よりはマシ」として、静観する構え。

 ただし小保方氏を“お笑い”のネタにする手法については「関心のあらわれとは思うが、あくまで一私人であり、弱い立場にある小保方氏を叩くようなことはやめていただきたい」とした。

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