小保方氏 理研に対し訴訟も視野に
STAP論文問題で、理化学研究所の調査委員会が8日、不正があったと認定された小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の不服申し立てに対し、再調査をしないことを決めた。小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士が同日午後、大阪市内で取材に応じ、「非常に不服。到底承服できない」と不満をあらわにした。
小保方氏と電話で連絡をとった三木弁護士によると「一生懸命にやってきたことが、こんな状態になってしまって…何を言っても通らない」と小保方氏は絶望感にうちひしがれた様子だったという。小保方氏とは理研の論文撤回勧告には応じない旨を確認している。
理研の規定で再度の不服申し立てができないため、今後は訴訟を起こす可能性も現実味を帯びてきた。三木弁護士は「できたら避けたかった」というが「こういう対応をされてしまうと選択肢の一つとしてあり得る」と語った。
騒動の中、小保方氏には国内外から研究続行の支援を申し出るオファーが複数届いている。それでも小保方氏自身が理研での研究再開にこだわってきたという。ただし「それは昨日(7日)まで。どう変わるかは分からない」(三木弁護士)とした。
現段階で小保方氏が会見する予定はないという。