小保方氏側「ネット科学」に苦言
STAP細胞の論文問題で、理化学研究所・小保方晴子氏の代理人を務める三木秀夫弁護士は9日、一部を公開した小保方氏の実験ノートの記載内容がネット上などで誹謗中傷を浴びていることに改めて反論した。
7日に一部を公開した実験ノートの記載内容に関しては、マウスの手書き図面や、ハートマークの記載などが、意図せぬ形で注目された経緯がある。
三木弁護士は「あれだけがノートと勘違いされている気がする。(研究不正の否定材料として)肝心なところだけを抜き書きしただけなのに『なんだこれは?』の議論が出ているのは本意ではない」と語った。
「ネズミの絵だけが実験ノートではない。別にもちゃんとあって、調査委にも出しているのに、ネット上もテレビのコメンテーターもあれが全てで『これだけか』と議論している」と反論した。
ただし、実験ノートの全てを公開することには「全部出したら出したで、いろんな問題が発生する」と否定的。「ちょっと出しただけで、ネット科学は、批判中傷の嵐で炎上していると聞いている。特許も絡めた問題も噴出して、あら探しも始まるだろうし、もう身動きとれないのが正直なところ」と語った。