「ＡＫＢ総選挙」（７日、味の素スタジアム）

　５月２５日に岩手県で行われた握手会での切りつけ事件で負傷被害にあった、ＡＫＢ４８・チームＡの入山杏奈（１８）は２０位に躍進した。入山は治療中のため、会場入りはせず、電話で“出演”し、ファンを驚かせた。

　事件前に発表された速報値では７７位（２８７１票）でのスタートだったが、３４００２票を獲得し、飛躍的に順位をあげた。　昨年順位は３０位（２万２８６９票）だった。

　川栄李奈（１９）とともに事件で負傷した入山は、会場に“電話出演”。「は～い、あんにんです。皆さん、今回の件はご心配をかけてすみません。元気です！」と元気な声であいさつ。

　「本当は味の素スタジアムに行きたかったんですが、大事をとってお休みさせていただきました」と謝罪したうえで、２０位に躍進した結果に「投票してくださった皆さん、ありがとうございました」と感謝した。

　改めて事件に触れ「今回の件でＡＫＢ４８のファンの方々が悪く言われるかもしれない」と辛い心境を明かしつつ「今の私を支えて下さっているのは間違いなくファンの皆さんです。それをお伝えしたかったです」とメッセージを送った。

　気丈に話す入山の声を聞き、会場でグループ総監督の高橋みなみ、９日に卒業を控えた大島優子らメンバーは涙を流した。

　なお、入山、川栄ともにこの日は欠席と伝えられていたが、入山は急きょ電話で出演。１６位に入った川栄は、ピンクのレインコートを着た私服姿でサプライズ出演。ステージで「私は元気です！あんにん（入山）は治療中ですが、連絡をとっています」と笑顔で話していた。