兵庫県知事 号泣県議騒動に苦しい釈明
落語家の桂文枝(71)が16日、大阪市のなんばグランド花月で、落語会「文枝フェスタ2014」を開催。ゲストで登場した兵庫県の井戸敏三知事(68)と、“号泣会見”で騒動となった元兵庫県議の野々村竜太郎氏を批判した。
文枝は今年3月に「淡路島名誉大使」に就任したこともあり、落語会の最後に行われた観客を対象とした抽選会に、井戸知事が登場。ステージ上で「兵庫県知事の井戸敏三さまでございます」と紹介すると、「しかし、知事もこの度は大変でございますね。県議会にいろんな方がいらっしゃいまして…」と水を向けた。
苦笑いする井戸知事に「あの方はどうなるんですか?」とたずね、さらに「あんな出張に簡単にお金出してたいうのが…」と追及すると、井戸知事は「お金は、先に渡してあるんです。で、何に使ったかという報告をもらったら、ああいう報告だったんです」と苦しい釈明となった。
さらに文枝が「おかしいやないですか。あんなに毎日あっちゃこっちゃ…」と責め立てると、井戸知事は「だから(県議を)辞めざるを得なくなったんです」と弁明。知事が「まあでも、泣かんでも良かったのに」と返すと、文枝も「泣かんでも良かったですなあ」と苦笑いだった。
井戸知事は兵庫県を舞台にしたNHKの大河ドラマ「平清盛」について「画面が薄汚れた感じだった」などと批判。その後も「瀬戸内海の色とは言えない」などと、立て続けに“画面が汚い”発言をし、波紋を広げたことがある。
文枝は終演後「知事も来られていたんで、ちょっとぐらいはいいかなと。あまり、人のこと言うたことはなかったんですけど、ちょっとやっぱり、おやりになってることが常識外れやなというのがありましたんでね」と野々村元県議批判の意図を説明した。
また、文枝は中退とはいえ、野々村氏と同じ関西大学に通っており、先輩後輩の間柄。「それもショックです」と笑いながら話していた。