甲子園爆破予告 関ジャニ映画中止要求
阪神‐DeNAが3日に行われる予定だった阪神甲子園球場の爆破を示唆し、人気グループ・関ジャニ∞主演の映画「エイトレンジャー2」の公開中止を要求する脅迫文が兵庫県警に届いていたことが7日、分かった。3日の試合は県警が捜索隊を投入するなど警戒したが、爆破はなかった。同球場では9日に第96回全国高校野球選手権大会が開幕。県警は厳戒態勢で警戒にあたる。
捜査関係者によると、脅迫文は今月1日ごろに兵庫県警本部や県内の複数の警察署に届いた。
このため県警捜査一課と、甲子園球場を管轄する甲子園署が中心となり、3日の試合に捜査員を派遣。開門前から捜索隊が、スタンドや球場通路などを調べ、開門後は捜査員が不審者がいないかにも警戒を強めた。結局、試合は、開始予定時刻を43分過ぎた午後6時43分に雨天中止が決定。爆発はなく、不審物なども見つからなかったという。
県警は悪質ないたずらの可能性もあるとみて、威力業務妨害容疑で捜査している。
捜査関係者は甲子園球場と関ジャニ∞の関連性については「深い関連性は見つかっておらず不明」とした。また、偶然ではあるが、今月に入り、メンバーの横山裕が甲子園を仕事で訪れている。
今月9日からは甲子園で第96回全国高校野球選手権大会が開幕する。くしくも関ジャニ∞の楽曲「オモイダマ」が、テレビ朝日系「熱闘甲子園」のテーマソングに起用されており、大会期間中は最寄りの阪神電鉄「甲子園駅」で列車接近音としても使用される。
このため県警は、開会式がある9日も甲子園に捜査員を派遣し、警備体制を強化予定。脅迫があった3日と同様の体制で、球場内の不審物捜索を行うなど、厳戒態勢で臨む。
一方、映画配給元の東宝は「今回の件についてお答えできることはありません」とコメントした。今月5日、6日には大阪市内で関ジャニ∞のメンバーが予定どおり舞台あいさつを行っていた。