LINE府議の言動を橋下代表批判

 無料通信アプリLINEで女子中学生らに威圧的な文章を送っていた大阪維新の会の山本景大阪府議(34)が、日本テレビの番組でテリー伊藤氏(64)が山本氏を「こいつキモい」などと表現したとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)に人権侵害だと申し立てたことを13日までにブログで表明した。これに対し13日、大阪維新の橋下徹代表(45)は、山本氏の一連の言動を厳しく批判した。

 大阪市役所で取材対応した橋下代表は「僕らの公選職の立場で『キモい』ぐらい、言われるのは当たり前だ。そんなこと言い出したら、僕なんか、どんだけBPOに訴えないといけないんですか」とピシャリ。「事実誤認とか差別的なことや人身攻撃ならきちっと言わなきゃいけないが、『キモい』ぐらいは、僕もコメンテーターの時に言ってた。僕だって(今も)メディアにバカとか言っている。そんなレベルじゃないですか」と断じた。

 中学生にLINEで「絶対に許さない」「徹底的にやる(調べる)」との文面を送ったことを認めている山本氏に対し、橋下代表は「中学生の子どもに『許さない』とか言ってるほうが、よっぽど人権侵害だ」と切り捨てた。

 橋下代表が、厳しく批判したのは、問題発覚後の一連の山本氏の対応を「BPOにアクションを起こす以前に、前提としての(疑惑に対する)事実説明が議員としてあまりに不十分で不誠実」とみていることがあるようだ。

 橋下代表は、山本氏が発覚直後の8日の会見で事実関係への反論を先行させたことを問題視し「1回目の会見態度は問題。自分に正当性ありとか、甘く考えてたんじゃないか。中学生とLINEやってる時点でアウトだ」と指摘。その後の対応についても「テレビで見たが、自転車で逃げるとか、議員の対応として極めてつたなく稚拙」と批判した。

 そのうえで「大阪維新の代表として、大変申し訳ない」と頭を下げた。

 一方で、大阪維新の府議団は11日に綱紀委員会を開き、山本氏を除団処分とすることを決めたが、橋下代表は処分自体に関しては「一連の行動と対応は議員として問題だが、処分に関しては別。本人が不服とするなら、事実関係の再確認は必要。きちんとした処分をしていきたい」との見解を示した。山本氏は14日午後、大阪府庁で記者会見する。

 なお、山本氏はテリー伊藤氏の発言に対し12日に日本テレビに抗議したが、番組で謝罪が得られないことが分かったため、BPOに申し立てを行ったとしている。日本テレビの広報・IR部は、デイリースポーツの取材に「山本議員のブログの内容は確認しましたが、現時点で当社からコメントすることはありません」とした。

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