小保方氏近況「絶不調に近い」と代理人
早稲田大は7日、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(31)に授与した博士号の取り消しを決めたと発表した。ただし1年程度の猶予期間が設けられた。これに対し小保方氏は代理人を通じ「このたびの総長の判断に従わせていただきます」とコメントし、不正・不備が指摘された博士論文を修正、再提出する姿勢を示した。
この日夕に大阪市内で会見した代理人の三木秀夫弁護士によると、小保方氏は現在、神戸市の理研施設に出勤し、STAP細胞の有無を確認する検証実験に専念しているという。この日も同理研施設に出勤していたという。
今回の早大の決定は、前日6日夕方に同弁護士に連絡が入り、同日中に小保方氏に伝えていた。小保方氏は、落ち着いた様子で受け止めていたという。
小保方氏は、今春にSTAP論文問題が発覚して以降の体調不良を訴え入院していた時期もあったが、現在の様子については「詳しくはお話しできないが、現在も体調不良が続いている状態」(三木弁護士)だという。
8月にはSTAP細胞論文の共同執筆者だった笹井芳樹氏(理研CDB副センター長)が自殺し、大きなショックを受けていた。
三木弁護士は「当初からある精神的なダメージを引き継いでいるのは事実。(笹井氏の件で)さらにダメージが深まり、絶不調に近い状態で、今、再現実験をやっている」と説明した。
論文の修正、再提出に関しては、当面は再現実験に専念し、時期をみながら着手する見込みだという。