風刺コント集団が選ぶ今年の時事ネタ
社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の福本ヒデ(43)と山本天心(52)が24日、大阪市内で、来年1月の新年公演(1月4日、大阪・サンケイホールブリーゼ)のPR会見を開いた。
それぞれ持ちネタの安倍晋三首相、菅義偉官房長官に扮し、最近の女性閣僚のW辞任に対する“謝罪会見”の形式で、次々に報道陣の質問にネタで返した。
冒頭、福本扮する安倍首相が「女性が輝く社会がこんなに早く実現するとは。女性大臣が大活躍し、目玉の小渕優子さんが大目玉、松島みどり大臣は“うちわ”モメ。ああ(内閣)改造しなきゃよかった」と反省。「最近は叩かれてばかりで、まさにSMです」と、小渕氏の後任に就いたばかりの宮沢洋一経産相の“SMバー騒動”も盛り込み謝罪した。
旬の時事ネタを逃さず笑いに変えることで知られる同グループ。
早くも、小渕氏に関しては、政治資金疑惑を父の小渕恵三元首相の遺影に謝ろうと額縁を取り出したら「平成」と書いてある--という新ネタが完成。選挙区内でのうちわ配布が問題となった松島氏に関しては、うちわを使った“一発ギャグ”で必死にうちわでないことをアピールする--というネタができあがっていることを明かした。
福本は「今年は何があったか思い出せないくらいです」と政治・社会ネタが豊作であることに感謝。今年の風刺ネタの“貢献度ランキング”は、1位・野々村竜太郎氏「号泣会見」、2位・松島みどり氏「うちわ騒動」、3位・佐村河内守氏「ゴーストライター騒動」、4位・小保方晴子氏「STAP論文疑惑」、5位・橋本聖子氏「キス騒動」と発表した。
山本は「政治的には野党の元気がなくて、ネタが自民党ばかり。我々も“右傾化”してしまってます」と野党の活躍に期待。「民主党、まだ、ありまーす!」「(8億円借金の)渡辺喜美さんの熊手、ありまーす!」と小保方氏ネタとの“合わせ技”で笑いをとった。
また「高橋大輔選手、残念ながら引退。橋本さんも、キスの相手が織田信成なら問題にならなかったのに」と暴走気味の分析も。
一方、先日の橋下徹大阪市長と、面談した在特会会長との暴言バトルについて、橋下氏を持ちネタにする福本は「久しぶりに見たら橋下さん、何ひとつ変わってなかった。あの大人げなさは最高ですね」。面談で「お前って言うな!」「うるせえ、お前!」とやり合った橋下氏に向け「お前もがんばれ!」とエール?を送っていた。