女装家のミッツ・マングローブ（３９）が１日、自身のブログで３１日放送の「５時に夢中」（ＭＸテレビなど）で披露したスーツ姿について解説した。

　１０月３１日のハロウィーンに仮装を楽しむ習慣が日本にも定着してきているが、普段から「女装」をしているミッツにとっては事情が少し違う。「ハロウィ～ンに動転した男」のタイトルで更新したブログでは「一年でも最も、気合の入る行事でしょ？と、決めつけられることも少なくないため、結果、一年で最も、気を揉む日になってしまいました」と悩みの種になっていることを告白した。

　高校時代、ハロウィーンで本気の女装をしてしまい周囲をどん引きさせたというエピソードまで披露しつつ、「私の本気は、ハロウィンの浮かれモードにそぐわない。かと言って、中途半端な仮装をしたんじゃ、私の性（さが）が許さない」と悩める胸の内を吐露。しかし、１０月３１日の「５時に夢中」では「出演者全員で仮装を」というプランが浮上してしまった。そうした状況でひねり出した結論がスーツ姿という「男装」だった。

　当然、一見すると普通の男性の姿で、「これが普段の姿？」との反応もあったようだが、「これは、『男装した女性』をテーマにした『女装』という、非常に複雑であり、かなり難易度の高い装いなのです」と主張。かなりのこだわりがうかがえる。

　「面倒臭かったんで、初めて、ブラを着けずにテレビに出ちゃった……」と細部にわたっての違いも明かしたミッツ。「そりゃハロウィンなんて、楽しめるはずがありません。魔女の格好しといて、呪文の言葉も用意してないなんて、詰めが甘い！って思ってしまうもの。そんな面倒臭い奴に、ハロウィンを楽しむ資格なんてないんです」、「こういう面倒臭い意地と自意識を、皆さんに面白がって頂けてるから、今日もこうして生きていられるのです。ご面倒かけます」と、女装家としての自分を再認識していた。