たけし 健さんの喪失感語る「突然…」
ビートたけし(67)が22日、レギュラーを務めるTBS系「新・情報7days ニュースキャスター」に生出演。10日に悪性リンパ腫で亡くなった俳優・高倉健さん(享年83)について、「我々の頭の中に健さんがいなくなるなんて思わなかった」と喪失感を口にした。
「普通だったら80過ぎて、寿命もあるなあ、と思うけど」と前置きした上で、それでも、「突然、という感じがして…」といまだに信じられない心境を明かした。
二人は映画「夜叉」(85年公開)、「あなたへ」(12年公開)で共演し、「たけちゃん」「健さん」と呼ぶ間柄だった。
健さんは「夜叉」で初共演した際、ロケ先の福井の駅で雪の中、ホームで花束を抱えてたけしの到着を待ち、「高倉です。ぼくの映画に出てくださって、ありがとうございます」と出迎えてあいさつ。たけしは、初対面の大スターにそこまでされて、「ああ、参っちゃったな」と思ったという。
役柄の影響もあり、“俳優・高倉健”は寡黙なイメージが強かったが、たけしは「よくしゃべる。すごいしゃべる」と数々の会話を思い出してか、微笑みを浮かべながら思い出に触れた。
また、酔っ払った時に「健さん、女、嫌いなんですか」と質問をぶつけたことがあり、「何言ってんですか。僕はホモじゃないですよ」と言われたやりとりも披露。健さんから「女性は面倒だから、1人でいた方が楽なんです」と打ち明けられたという。
日本中から愛され、男もほれた男の中の男。「共演する女性がメロメロになっちゃう。紳士で優しいから。男も惚れちゃう」としみじみと語った。