橋下&松井氏 公明党に一転態度軟化?

 12月衆院選への出馬見送りを決めた、維新の党の橋下徹大阪市長=維新の党共同代表=と、松井一郎大阪府知事=同党幹事長=が24日、大阪府内の4カ所で街頭演説を行った。

 不出馬について橋下氏は看板政策・大阪都構想実現を目指しての「ベストの判断だ」と説明。一方で都構想を巡って遺恨があり、今回の出馬騒動で“標的”にしていた公明党に対しては、これまでとは一転、目立った批判はしなかった。また選挙責任者である松井氏は“宣告”していた公明現職がいる大阪・兵庫の6選挙区での維新の対抗馬擁立もしないことを明言した。

 今回の出馬騒動の発端は、橋下氏が、12年衆院選での選挙協力の交換条件として都構想推進に協力する約束だった公明党が、今年に入って反対派に回り、都構想が暗礁に乗り上げたことに「このままでは終われない」と発言したことに始まる。橋下氏は、衆院選で公明現職がいる大阪・兵庫の6選挙区に対抗馬として乗り込むことを示唆していた。

 前週に行った演説でも「公明党の議席を奪うしかない」などと公明批判を展開していた橋下氏。しかし、この日は、国政与党としての公明党を、自民や民主とまとめて政策的に批判したが、遺恨的な発言は影を潜めた。

 これまで大阪維新が提示するも、他会派の反対で難航する大阪の改革案の一部をパネルで示し「他会派が、ダメよ、ダメダメって言うんです」と日本エレキテル連合のネタを使って笑いをとるなど、前週までとは様相が一変した。

 また演説後に取材に応じ、当該6選挙区での公明党への対抗馬擁立を見送ることを明言した松井氏は「今回はそういう決断をした」と説明。突然の全面撤退ともとれる動きに、報道陣からは、公明党との善後策の話し合いや、譲歩案提示、今後の対公明党戦略の思惑などの有無を聞かれたが、松井氏はいずれも「ありません」と返し「いろんなことを言われると思いますが、今回は維新の党として、6つ(選挙区)、やめとこう、これを決めたということです」と語った。

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