五代目坂東玉三郎の母、日本舞踊家の藤間勘紫恵(ふじま・かんしえ)さんが23日午後10時22分、老衰のため死去していたことが分かった。89歳だった。松竹歌舞伎座宣伝部が26日、発表した。通夜は26日午後6時から、告別式は27日午前11時から自宅で行われる。喪主は玉三郎が務める。
藤間さんは4歳から舞踊を始め、六世藤間勘十郎に師事、後に藤間流宗家師範となった。1955年、歌舞伎俳優の故十四世守田勘弥と結婚、64年には玉三郎を養子として迎えた。93年芸術祭賞、伝統文化ポーラ賞特賞を受賞、96年には勲四等瑞宝章を受章している。