橋下徹氏、TV党首討論で大暴れ!
維新の党共同代表の橋下徹大阪市長が3日夜、テレビ朝日系「報道ステーション」で行われた与野党9党首による党首討論に出演し、予告通り安倍晋三首相(自民総裁)らに、国会議員の給料3割削減を約束するよう迫った。賛否がとられ、激しい論戦となる中、安倍首相は賛同の手を挙げず、発言もしなかった。
橋下氏は前日2日の街頭演説で「僕の給料は40%カット、退職金80%カットしている」と、08年から大阪府知事、大阪市長として、大阪での議員、職員の給与カットを行うため、まず自身の報酬からカットした経緯を説明。「身を切る改革」を国政レベルでも行うべきと、テレビでの安倍首相への“公開要求”を予告していた。
与野党9党首が集った番組で橋下氏は、消費税が増税された中「国会議員の給料はこの5月に20%あがった。国民に負担押しつけるだけ押しつけて、国会議員の給料上げるなんておかしい」と指摘。「今ここで皆さん、国民に負担求めるんだったら国会議員の給料3割削減、ここで約束しましょう」と迫った。
ここで賛否がとられ、民主・海江田万里代表、生活・小沢一郎代表、共産・志位和夫委員長、次世代・平沼赳夫党首が賛同の挙手。一方、安倍首相は挙手しなかった。
ただ民主・海江田氏が「ここで3割と言わず、よく相談すればいい」とトーンを下げると、橋下氏は「なんで3割ダメなんですか。3割削減しても1600万円もらえる。僕の大阪市長の収入よりもっと上ですよ」と追及した。
一方、安倍首相とともに賛同しなかった公明・山口那津男代表は「国会議員が率先垂範して身を削ることはあり得てもいいが、大きな流れの中で、いきなりそれだけをやってもパフォーマンスになる」と指摘した。
その後、議論は共産・志位委員長が「私は3割程度のカットは当然だと思う」としたうえで「政党助成金320億円をばっさりゼロにすべきだ」と提案。これに橋下氏が「それはズルい。赤旗を役所に売って、税金が共産党に流れている。大阪市役所や役所に買わさせないようにしてからスタートしてください」と発言すると、志位委員長は「そんなのめちゃくちゃな話だ」と反論し、乱戦模様に。
この間、注目された安倍首相は、厳しい表情のまま、発言はしなかった。
番組では、テレビ論戦を得意とする橋下氏が大暴れし、司会の古舘伊知郎から「橋下さんのいけないところは、メッタ打ちにするところですよ」と指摘され、橋下氏が苦笑いを浮かべる一幕もあった。