和田アキ子涙…引退よぎった過去語る
歌手の和田アキ子が16日放送の「ライオンのごきげんよう」(フジテレビ系)に初出演した。自身がかつて患った子宮がんに言及すると、涙ぐむ場面もあった。
質問コーナーで「芸能界をやめたいと思ったことはありますか」とたずねられると、「何回もありますよ」と告白。特に、結婚した直後に子宮がんを患ったことを振り返った。
「子宮がんになっちゃって、全摘すれば命は助かると言われて、旦那に別れてちょうだいと。女としてのあれがないからと言ったんです」
夫からは「アコの歌が好きだから」と言われ離婚は思いとどまったが、病気の発表について深く傷つく事態が起きた。
当時、がんは死に直結するというイメージがあったため、所属事務所からは「がんと言うのはやめてくれ」と言われた。そこで子宮筋腫としようとしたが、その場合、医学的には子宮の全摘出を一般的に行わないため、主治医からは「本当のことを言ってくれ」と頼まれた。
それでも事務所からは「強いイメージなのに、女みたい」と言われてしまった。これが「1回目の芸能界をやめたいと思った(時)」で、「何で芸能人である前に女性として見てくれないのかなって」と悩んだことを明かした。
和田本人は大の子供好きを自任しているが、周囲からは「子供もかわいいって言ってるけど(本当か)分からない」とやゆされたこともあった。「子供、死ぬほど好きで、どんなことあっても産みたいって言ってたのに。涙出そうになってきた」と目を潤ませていた。