佐村河内氏 BPOに「侮辱された」

 番組向上機構(BPO)は17日までに、ゴーストライター問題が発覚した佐村河内守氏が「『お笑いのネタ』にされて侮辱された」などとして謝罪を求める申立書を放送倫理BPOに提出したことを受け、フジテレビ系で5月24日に放送されたバラエティー番組「IPPONグランプリ」について審理入りすることを決めた。BPOがホームページで明らかにした。

 BPOによると、同番組で冒頭、「幻想音楽家 田村河内さんの隠し事を教えてください」という「お題」を出し、出演したお笑い芸人たちが次々に回答する模様を放送した。

 これに佐村河内氏は11月4日付けで申立書を委員会に提出。お笑い芸人から「髪もゴーストヘアー」「聞こえる、聞こえないはともかく、耳が性感帯」「ピアノの鍵盤にドレミファソラシドと書いてある」などと佐村河内氏の身体的特徴や生理的特徴(聴覚障害)および音楽的才能を揶揄する回答が出たことに対し、「一音楽家であったにすぎない申立人を『お笑いのネタ』として、一般視聴者を巻き込んで笑いものにするもので、申立人の名誉感情を侵害する侮辱に当たることが明らか」として当該番組内での謝罪を求めた。

 フジテレビは書面で委員会に回答し、佐村河内氏を想定したことを認めた上で「回答者の知的な発想力を求めるコーナーの1つの出題として取り扱うこと自体が申立人を侮辱し、名誉感情を著しく侵害することなどあり得ない」と主張。また、「自らの楽曲として(髪型を含めた独自の装いを演出して)公表しながら、実際には第3者の創作による部分が極めて大きいものであったことに関して申立人が社会的に批判されることは、やむを得ないことであり、かつ、表現行為として許容されるべきである」などと反論した。

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