ジュディ・オング「号泣」台湾映画
台湾のドキュメンタリー映画「天空からの招待状」の初日舞台あいさつが20日、東京・シネマート新宿で行われ、台湾出身の歌手で女優のジュディ・オング(64)がチー・ポーリン監督(49)に花束を贈呈した。
映画は台湾の自然と環境破壊を全編空撮でとらえ、台湾では昨年の興収3位とドキュメンタリーとしては異例の大ヒットに。オングは「3回も4回も見て、涙が止まりませんでした。私たちがこの美しい所をこんなふうにしてしまったんだって気付きました。われわれに何かができるんじゃないか、それを上から見せてくれたということだと思います」と熱弁を振るった。
国家公務員の航空写真家という安定した地位を捨てて映画作りに挑んだチー監督も「相談した全員から難しいと言われました。使命感に燃えて映画を作りました。台湾がどのような環境問題に直面しているのか目で見てもらおうと思って。経済が発展していく背景で犠牲になっていくのが環境だと思います」と熱いトーク。
「借金も2回目からは素直に頼めるようになりました」と笑わせつつ、台湾最高峰の玉山(標高3952メートル)に子供たちが登って歌った後、台湾国旗を掲げた時は「感動で画面が揺れました。撮り終えてから思い切り泣きました」と明かした。