長渕剛、紅白で5分1秒の熱唱
「第65回NHK紅白歌合戦」(31日、東京・NHKホール)
4度目の紅白となった長渕剛(58)は5日に配信されたばかりの新曲「明日へ続く道」を歌唱。同曲は約10分の長い曲だが、紅白用に短縮したバージョンで披露した。
最初に司会の嵐・二宮和也が長渕のメッセージを代読。「僕たちは大事なものを亡くした人たちの悲しみを共有出来ているだろうか」と災害被害者への思いを朗読された後に、ジャンパーに革パン姿の長渕の歌唱がスタートした。
長渕は90年紅白にドイツ・ベルリンから中継出演した際には、予定時間を軽く超える15分間の歌唱を行った“前科”がある。29日と30日のリハーサルは両日とも報道陣に非公開だったこともあり、今回も歌唱時間を心配する向きもあったが…。
ハーモニカによる間奏も披露しての熱唱は、5分1秒(デイリースポーツ計測)でフィニッシュした。
紅白ではその年にヒットした曲を歌うことが通例だが、NHK側は「『災害などを乗り越えて前に進んでいこうというメッセージを放っていきたい』という長渕さんの意志を重視した」と説明している。
【長渕と紅白】
◆90年 初出場。前年に東西ドイツの壁が崩壊したベルリンから第1部のトリとして中継出演。紅白史上初の中継出演で「親知らず」「いつかの少年」「乾杯」の3曲を歌唱。
◆03年 NHKホールで「しあわせになろうよ」を歌唱。
◆11年 東日本大震災で被災した石巻市立門脇小から中継出演。同年12月29日に配信した「ひとつ」を歌唱。