大河「花燃ゆ」厳しい16・7%発進
4日にスタートした女優・井上真央主演のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜、午後8・00)の初回平均視聴率が関東地区で16・7%だったことが5日、ビデオリサーチの調べで分かった。関西地区は16・9%だった。
全50回の平均視聴率が関東地区12・0%、関西地区11・6%といずれも過去最低だった、2012年「平清盛」の初回数字(関東17・3%、関西18・8%)を下回り、関東地区では1989年「春日局」14・3%、77年「花神」16・5%に次ぐ歴代ワースト3位の厳しいスタートとなった。
同作は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰(伊勢谷友介)の妹・文(井上真央)が主人公。兄の影響を受け、激動の時代に人と関わることの面白さを知り、成長していく姿を描く物語。
60分拡大版で放送された第1回「人むすぶ妹」の舞台は1850(嘉永3)年、長州・萩。下級武士の吉田寅次郎(のちの松陰)は、遊学で世界情勢を知るにつれ、日本の将来に危機感を募らせていた。そのころ、妹の文(山田萌々香)は、小田村伊之助(大沢たかお)と運命的な出会いを果たす。伊之助は寅次郎と同じ禁書を所持していたのだった。
文の幼少期を演じた山田の容姿が子役時代の井上にそっくりと話題になっている。約300人のオーディションでも、井上に似ていることからほぼ即決だった。撮影現場でも「子文(こふみ)ちゃん」と呼ばれ、共演者にかわいがられていたという。
2010年以降の大河ドラマ初回視聴率は次のとおり(カッコ内は関西地区)
10年 福山雅治主演「龍馬伝」23・2%(21・0%)
11年 上野樹里主演「江・姫たちの戦国」21・7%(22・6%)
12年 松山ケンイチ主演「平清盛」17・3%(18・8%)
13年 綾瀬はるか主演「八重の桜」21・4%(19・2%)
14年 岡田准一主演「軍師官兵衛」18・9%(23・0%)
15年 井上真央主演「花燃ゆ」16・7%(16・9%)