辻仁成 騒乱のパリから連続報告
フランスの週刊紙「シャルリーエブド」が銃撃テロに遭い、12人が殺害された事件を、パリ在住の作家でミュージシャンの辻仁成が事件発生直後からツイッターで詳細に伝えている。
辻は事件が発生した7日午前11時半(日本時間同日午後7時半)から約1時間たった時点での第一報を皮切りに、相次いでツイッターで現地の模様や報道内容を克明に伝えた。
まず「パリでテロがあったみたいだね。いま、こっちのニュースチャンネルで確認中」と急報、「エブド紙は何度か取材を受けたことがあります」と事件を身近に感じたようだ。
さらには「パリは騒然としてます。犯人は逃走中」「パリに観光でいらしてる日本の皆さん気をつけてください」とフランス語による報道が理解できないだろう日本人観光客に警告を発した。
市内の全ての中学校の遠足が中止となり、今週に遠足が予定されていた辻と同居する10歳長男にも影響が及んだ。長男は辻と2人、テレビの前にかじりついているという。また長男の家庭教師が被害にあったエブド社の近くに住んでいて「今日は怖くて家から出られない」と連絡が入った。
夜に入って、「フランスの各都市で人々が集まり、テロに反対する大規模な集会が始まりました。自由を守るデモ。すごい人々」と辻は現地の動きを伝え、そんなフランス人たちの反応に感動したようだ。
深夜1時、「明日の朝、犯人が逮捕されていますよーに。おやすみなさい」とツイッターによる辻の現地報告はひと休みとなった。