日テレアナ問題和解成立 4月入社決定
銀座のクラブでのアルバイト経験を理由に今年4月に入社予定の内定を取り消されたとして、東洋英和女学院4年の笹崎里菜さん(22)が、日本テレビを相手に起こした地位確認を求める訴訟は8日、東京地方裁判所で和解が成立した。
日本テレビ広報・IR部は和解成立を受け、「当社は裁判所の和解勧告を受け入れることが最善と判断しました。今後は合意した和解内容を誠実に履行していく所存です」とのコメントを発表した。
一方、笹崎さんの代理人を務める緒方延泰弁護士は報道各社にファクスで「笹崎さんの門出を心から祝いたい」とコメントした。
笹崎さんは4月1日、アナウンス部配属予定の総合職採用内定者として、日本テレビに入社することになる。
訴状によると、笹崎さんは13年9月、日テレのセミナーに参加し、今後他社への就職活動をしないことを条件に内定通知を受けた。だが、14年3月、人事担当者に「母の知り合いのクラブで短期のアルバイトをしたことがある」と伝えると、5月に内定取り消しを通知された。
内定取り消しの通知書には「アナウンサーの高度の清廉性が求められる」、「セミナーで提出した自己紹介シートにクラブのアルバイト歴を記載しておらず、虚偽の申告をした」などと理由が書かれていたという。
【騒動経緯】
▼13年9月 セミナーで内定通知
▼14年3月 クラブでのアルバイト歴を報告
▼14年5月 内定取り消し
▼14年10月9日 提訴
▼14年12月14日 東京地裁で第1回口頭弁論。日テレ側代理人は出席せず
▼14年12月26日 地裁で和解勧告
▼15年1月7日 地裁で和解協議。日テレ側が一転、採用の意向を示す