さんま 40年前に愛の逃避行「溺れた」
明石家さんま(59)が11日深夜にABC(朝日放送、関西ローカル)で放送された「なるみ・岡村の過ぎるTV~永久保存版!明石家さんまSP」に出演。落語家・笑福亭松之助の弟子時代の40年前、愛する女性と暮らすために“愛の逃避行”をしていたことを明かした。
さんまは高校卒業後の18歳の時に松之助に弟子入り。めきめきと頭角を現し、半年足らずで「笑福亭さんま」として初舞台を踏んだ。
「高校時代が一番モテた」と回想するさんま。駆け出し時代の1974年、19歳だった時に突然、「師匠、辞めさせていただきます」と松之助に告げ、弟子修行を放り出し、姿を消した。愛する女性と暮らすため、東京に向かったという。
「夢中になったんやなあ…溺れるっていう…女に溺れた」と若さゆえの愛の逃避行を振り返った。
普通なら、師匠(松之助)が弟子(さんま)を破門にするところ。しかし、松之助はさんまが飛び出した翌日、ほかの落語家らに「杉本(さんまの本名)ってのは今、ちょっと出て行ってるんだけど、また帰ってくるんでよろしく」と頭を下げていたという。
「分かってはったんやな、『あいつはもう(すぐに)帰ってくる』って」。半年後、さんまが大阪に戻り、師匠の元に顔を出すと、松之助は何も言わず、半年間のことに何も触れず、「おい、ラーメン食べに行くか」とだけ声をかけたという。
さんまは「えっ?!っていう感じやった。もう(弟子)とらへん、って云われると思ってたから。(オレは)ほかの師匠のところ探さないかんのかな、とか、吉本に言うて1から勉強させてもらわないかんのか…って思ってたから」と出戻りの弟子を責めることなく、無言で受け入れてくれた師匠の愛に感謝。
「うちの師匠は、(出て行った)翌日に分かってはった」としみじみ。出戻り後も、ほかの落語家たちに「さんま頼むわな」とあいさつしてくれていたという。
さんまは同年、師匠のアドバイスもあり、「笑福亭さんま」から「明石家さんま」に改名。芸人として再スタートを切った。