LINE府議 テリー降板で訴状撤回も
タレント・テリー伊藤(65)が16日放送の日本テレビ系の情報番組「スッキリ!!」で、今年3月限りで同番組を卒業すると発表した。これを受け、LINE騒動で物議を醸した山本景・大阪府議(34)が同日、デイリースポーツの取材に対し、降板とBPO問題が関係しているのであれば、訴状を撤回する意向を示した。
テリーは昨年8月に同番組で、山本府議が起こした女子中学生らとのLINEトラブルに関して「こいつキモいもん」と発言。これを山本府議が人権侵害に当たるとBPO(放送倫理・番組向上機構)に申し立て、BPOは昨年11月に審理入りを決定していた。
16日の番組では、テリーが9年間司会を務めてきた同番組を「違うこともちょっとしてみたいなと思いまして」と3月いっぱいで卒業すると表明。これを受け、山本府議に取材したところ、今回の降板理由が自身への発言やBPO問題と関連するものであるなら、訴状を取り下げる意向を示した。
一気に和解かと思われたが、テリーの所属事務所は本紙の取材に「BPOの件については日本テレビさんに一任しております」と説明。卒業理由については「番組でお話したとおりです」と話すにとどめた。
山本氏も自身のツイッターで同日、日本テレビに降板理由を問い合わせていることを明かしたが、明確な回答は得られなかったもようだ。
テリー側のこの反応に対し、山本府議は「降板とBPOの問題が関係ないのであれば、(申し立ては)継続するしかない状況」と話し、一時は決断した訴状撤回も足踏み状態となっている。
なおBPO広報は本紙の取材に「現在審理中で、(山本府議)ご本人からの取り下げがない限り、審理は続きます」と回答。審理は何らかの委員会見解が出る段階には至っていない状況だが、審理対象はあくまで昨年8月の当該放送についてで、テリーが卒業しても審理に影響はないという。