離婚係争中のロックバンド・ＴＨＥ虎舞竜の高橋ジョージ（５６）と女優・三船美佳（３２）が１７日、東京と大阪でほぼ同時刻に別々に会見を行った。「今が幸せ」とすっきりとした表情で語った妻に対し、未練たっぷりに「やり直したい」と繰り返した夫の姿が対照的だった。

　今回の離婚騒動は、１３年１２月に“愛の巣”を出て別居した三船が昨年、代理人をたてて離婚調停に持ち込んだことがきっかけだった。離婚を認めず、「直接話し合いたい」とのぞんだ高橋と、離婚を求める三船の溝は埋めがたく、調停は不調に終わり、三船が離婚を求める訴訟を提起。その訴状が高橋のもとに届いたのが、離婚係争中であることが一部朝刊紙で報じられた１６日だったことも、この日、明らかになった。

　高橋にとっては“寝耳に水”の離婚話だったようだ。事実、三船は１６日夕、離婚の決意とこれまでの経緯を記した文書をマスコミあてにファクス。高橋はコメントを見送り、翌１７日の会見で初めて心境を語った。夫婦は同じ事務所に所属しているが、妻側だけが単独で“離婚発表”するという異例のスタイルだった。

　これほどまでの温度差はなぜ生まれたのか。離婚問題の経過をたどると、妻からのサインだけがはっきりと浮かび上がってくる。

　【離婚騒動の経緯】

▼１９９８年９月１２日　三船が１６歳の誕生日に入籍。２４歳の年の差婚で話題に

▼０４年１１月　長女誕生

▼１３年１２月　三船が家を出て大阪で別居生活に。高橋は理由について、三船のマネジャーから大阪でレギュラー番組が３本あるので移動が体力的にきついため、と聞く。高橋は三船の大阪の住所も知らされず

▼１４年２月１日　娘を交え家族３人で“最後”の食事

▼１４年２月９日　夫婦での仕事の後、話し合い。ずっとうつむく妻に高橋が「どうしたいの？円満離婚？」と聞くと、三船は黙ってうなずく。三船は「ちょっとあなたを支えきれなくなった」。現時点ではこれが“最後”に会った場

▼１４年５月　三船が離婚調停を申し立て。６月と９月に調停が行われ、高橋は「話し合いたい」と自ら乗り出すも、三船は代理人をたてる。調停は決裂

▼１４年１２月　高橋が三船に電話をかけても通じなくなる。メールにも返事がなくなる

▼１５年１月１６日　離婚報道。三船から高橋に離婚訴訟提起の訴状が届く