「第３６回ＡＢＣお笑いグランプリ」の決勝戦が１７日、大阪市内で行われ、予選４位のお笑いトリオのＧＡＧ少年楽団が優勝し、賞金３００万円を獲得した。

　広島県出身の坂本純一（３１）、兵庫県出身の福井俊太郎（３４）、大阪府出身の宮戸洋行（３０）の３人で０６年３月結成。この日は宮戸が女装する“極道の女”をネタにしたコントで４８０点（５００点満点）の高スコアをマークし、トリオでは同コンテスト初優勝を飾った。

　同コンテストはダウンタウン、ナインティナインらを輩出した参加資格が芸歴１０年以内という若手の登竜門。１人あたり１００万円の賞金を手にした宮戸は「結成当初からずっと狙っていた賞なので、最後の挑戦で獲れてよかった。まだ親孝行が足りないので、とりあえず親を温泉に連れて行きたい」と感無量の表情。昨年４月の東京進出後は妹の部屋に転がり込んでいるという坂本は「今は妹にむちゃくちゃお世話になっている。ありがとう的なことはやらんといかんなと思っています」と支えてもらっている肉親に感謝した。

　ネタづくりを担当する福井は「１０年間やってきたかいがあった」と感激。１３年の年越しイベントで彼女に公開プロポーズしたが「お金がない」との理由で断られた。「１００万円を担保にもう一度相談さしてもらいたい」と、今月２３日で交際５年になる大阪在住の女性会社員（３１）への再プロポーズに意欲。「絶対いけると思う。もし、これでいけなかったら無理です。その場合はあきらめます」と初タイトル獲得で自信を見せていた。

　今大回は史上最多の１０１４組がエントリーし、決勝は１０組で行われた。ＧＡＧ少年楽団とは同期で予選１位通過の学天即は７点差で涙をのんだ。

　▼決勝順位は以下のとおり（カッコ内は予選順位）

　１位　ＧＡＧ少年楽団　４８０点（４位）

　２位　学天即　４７３点（１位）

　３位　うしろシティ　４７０点（７位）

　４位　ニューヨーク　４６７点（５位）

　５位　チョコレートプラネット　４６６点（２位）

　６位　シンクロック　４６０点（６位）

　７位　ガリバートンネル　４５４点（９位）

　８位　たかまつなな　４５３点（８位）

　９位　吉田たち　４３６点（１０位）

　１０位　中山女子短期大学　４３２点（３位）