LINE府議 テリー伊藤訴え取り下げ
無料通話アプリのLINEを巡る騒動に絡み、大阪府の山本景大阪府議(34)が、タレント・テリー伊藤から日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」で「キモい」と評されたことに対し、放送倫理・番組向上機構(BPO)に人権侵害に当たると訴えていた問題で、19日、同府議がBPOへの訴状を取り下げたことを明らかにした。
同府議はデイリースポーツの取材に、19日付で訴状を取り下げたことを明らかにした。テリー伊藤が16日に今年3月限りで同番組を卒業することを表明したことを受け「いなくなる人と争っても無益」と取り下げの理由を説明した。
一連の問題は、昨年に女子中学生らとLINEを巡るトラブルを起こした山本府議について、テリーが昨年8月の同番組で「こいつキモいもん」などと発言。これを山本府議が人権侵害に当たるとBPOに申し立て、BPOは昨年11月に審理入りを決定していた。
BPOによると、テリー降板と関係なく審理は昨年8月の当該放送を対象に今後も続けられることになっていた。しかし、この日、山本府議がBPOに問い合わせたところ、委員会見解として結論が出るのが今年4月以降になる見通しが告げられたため、テリー降板後も争うことに意義が見いだせなくなったという。
今回の卒業について、テリーは16日の番組で「違うこともちょっとしてみたいなと思いまして」と説明。BPO問題との関連について、テリーの所属事務所は本紙の取材に「BPOの件については日本テレビさんに一任しております」とし、卒業理由については「番組でお話したとおりです」と話すにとどめた。
また山本府議は、同日、ツイッターにも「私がBPOへの申し立てを続けることで、降板されるテリー伊藤氏に追い打ちをかけるようなことはしたくありませんので、BPOへの人権侵害の申立を取り下げました。」と投稿した。