関西テレビの福井澄郎社長が２９日、大阪市内で新春社長会見を開き、昨年１月に他界した歌手でタレントやしきたかじんさんの冠番組を巡り、一部で報じられている高額な「看板料」について言及した。

　同局では１９９４年にスタートした「たかじん胸いっぱい」（土曜、正午）を放送している。

　福井社長は、報道陣から同番組に看板料が発生しているのかと問われると「看板料という言い方が、いかがかなと思うんですが、番組とはいわば権利の塊とも言えます。ドラマにしてもバラエティーにしても。その中の権利の対価として、いくら発生するのかということだろうと思う。何もしないのにお金だけ払ってる、という言い方はよろしくないと思う」と述べた。

　同局では「（制作）現場で判断していること」とし、支払先については「どの方が権利を持っているかです」と説明した。

　一方で、同局幹部は、たかじんさん番組の看板料について「冠に対する料金というより、番組で写真や曲などを使用する際に発生する料金の意味合いではないのか」と補足説明。料金設定については「相場はない。ケースバイケース」とした。