ローラ父に求刑2年6月 法廷で涙の謝罪

 海外で支払った医療費が還付される制度を悪用して海外療養費約98万円ををだまし取ったとして、詐欺罪に問われたタレントのローラの父親でバングラデシュ国籍の無職、ジュリップ・エイエスエイ・アル被告(55)の第2回公判が30日、東京地裁で開かれ、検察側は「手口は計画的で巧妙。被害金額は詐欺の中でも高額」として、懲役2年6月を求刑した。

 この日は追起訴された07年、12年の2件の保険金詐欺についても、容疑を認めた。

 ジュリップ被告は濃紺のスーツにマスク姿。被告人質問では、弁護士から「逮捕されてすぐに正直に(罪について)話さなかったのはなぜ」と聞かれると、うなだれて涙。「子供のことを考え、恥ずかしいと。子供の将来のことを考え、恥ずかしくて言えませんでした」と通訳を介し、涙声で訴えた。

 被告は昨年7月30日に逮捕されたが、同8月15日に処分保留で釈放された。その際、指でローラのトレードマークであるOKポーズを作り、「ローラ、オッケー、問題ないよ」とテレビカメラにアピールしていた。

 被告人質問では、起訴された3件の詐欺罪について、保釈保証金の約300万円、200万円以上の賠償金については「子供たちが用意してくれた」とも説明した。ローラは昨年10月に父が再び逮捕された後、「父の事は私が責任を持って弁償させて頂きたい」とコメントしている。

 また、検察から12年の詐欺罪について「あなたのお子さん(ローラ)が仕事で成功し、有名になっていた時じゃないですか」と質問されると、うつむいて約20秒間沈黙。「はっきり覚えていません」とした。

 裁判の最後に裁判官から「何か言いたいことは」と促され、証言台に立った被告は、「大変申し訳ありませんでした!どうもすみません!」と日本語で裁判官と傍聴席に向かい2度、謝罪。最後にマスクを外して「すみません」と大声で謝罪した。

 なお、弁護側は、ローラら子供たちが「心から反省しているので信じてあげたい心境」であることが説明された。

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