フジ社長 年末年始の惨敗「悔しい。」
フジテレビの亀山千広社長が30日、都内で定例社長会見を開き、年末年始番組の“惨敗”ぶりについて「正直悔しい」と語った。フジは、12月29日から1月4日までの週刊平均視聴率がテレビ東京を下回り、民放最下位に転落した。視聴率調査が開始された1963年以降、初めての記録だった。
屈辱の事態に、亀山社長は「正直悔しい思いの1月5日(※年末年始の視聴率がビデオリサーチから出たのが5日)でございました。この事実は視聴者がわれわれに対して今思ってる心境」と事実を重く受け止めた。
年末年始番組惨敗の敗因については「今あるブランドをうまく利用しながらやっていくのが今の時代。それを(フジの場合は)全て新しいものにしたら視聴者はどうしていいかわからなかった。チャレンジャーすぎて討ち死にした」と分析。
この結果について「高い代償だが意味のある代償だった。逆によかったと思いたい」と“高い授業料”と前向きにとらえた。
また、「今、見ているとその痛みを制作現場の人間が分かり、視聴者のために何をすべきか日々考えながら制作をしていってくれている」と現場と一丸となって視聴率アップへの努力を続けていることを訴えた。
また、今後の番組作りについて「“チャレンジャー”であると同時に視聴者と一緒に呼吸をするテレビ局であると念頭に置いて番組を作ってくれれば」と番組制作にかける思いを伝えた。
1月は杏主演のドラマ「デート」(月曜、後9・00)が「好評」とし、「それ以外の枠も苦しんでいるが、力らのある脚本家がそろっているので後半に向けて巻き返してくれると思う」と後半の巻き返しに期待した。