橋下氏 藤井内閣参与に“二の矢”

 大阪市の橋下徹市長(45)率いる大阪維新の会が、大阪都構想に対する批判内容に憤りを感じるとして、京都大大学院教授で内閣官房参与の藤井聡氏に公開討論会を申し入れた件で、橋下市長は3日、藤井氏に討論に応じるよう“二の矢”を放った。「内閣参与の立場であそこまで言っているんだから、そら応じるでしょ。表に出てきて堂々と公開討論をやればいい」とあおった。市役所で記者団の質問に答えた。

 これまでに藤井氏はネット動画で橋下氏について「ヘドロチック」「絶対にツレ(友達)なったらアカン」「腐る最先端」などと発言。これに橋下氏がツイッターで「何様だ」「非礼極まりないお世間お知らずのお学者様」などと反撃して“遺恨状態”にあった。

 この日、橋下氏は「僕は公人だから色んなことを言われてもいいが、ちょっと表現がひどい。元々、この人、相当、僕に対して度を超えた表現をしていた。まあいいかと思っていたが、今回は都構想の問題で、内閣参与の立場であまりに虚偽というか不勉強なひどい発言だ」と、大阪維新の会から公開討論を求める書面を送付した経緯を説明した。

 藤井氏はこれまで都構想に対し「大阪市民の税金が市外に流出する」などと複数の問題点をネット上などで指摘していた。

 橋下氏は藤井氏の回答を待つ構えだが「そら応じるでしょ」。最近、藤井氏がテレビ番組で「中立の立場」と発言していることを挙げ「反維新グループの集会に顔を出していながら、急に問題になると公正中立だとかいうのが、いかにも学者らしいですね。直接会わないところで威勢のいい人は、こういう状況になると逃げの姿勢になる。民主主義のために表に出て堂々と公開討論やればいい」と挑発的に求めた。

 橋下氏は、藤井氏が応じた場合は有権者の前で“本筋”の都構想に関する討論を行う姿勢を示したが、「ヘドロ」発言などに関しては「言いたいことあれば(公開討論で)直接言ってくれればいい」とも。

 「会ったこともないのにああいう表現はどうなんですかね。友達になりたくないとか、一体、どういう人なんですかね。人間的によく分からない人ですね」とボヤき、“遺恨”は残っている様子だった。

 一方、藤井氏はこの日、フェイスブックに大阪維新から2月2日に届いたとして、「申し入れ」書面を掲出。「その『前』の日の2月1日に『藤井氏に公開討論を申し入れたが全く反応がない』と当方に対して少々批難気味につぶやいている方(橋下氏)がおられて、びっくりしました」と軽いジャブを返した。橋下氏側は回答期限を10日に設定している。

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