たかじんさん実弟が再婚の妻に怒り
昨年1月3日に他界した、歌手でタレントのやしきたかじんさんを「偲ぶ会」が3日、大阪市内の2カ所で開かれた。たかじんさんが生前に使用していたライブハウス「umeda AKASO」には、親族や旧友など約130人が集結。一方、同市内のホテルには、妻のさくらさんをはじめ、たかじんさんの闘病生活などを記したノンフィクション「殉愛」の著者で作家の百田尚樹氏ら約150人が集まった。
「umeda AKASO」で行われたイベント「『たかじん』を偲ぶ」では、たかじんさんの実弟で4人兄弟の三男(たかじんさんは次男)である家舗良行氏が壇上であいさつ。「親父、お袋、長男の入院、葬儀の費用、すべてたかじんが出してくれました。『なかなか家に帰られへんから、お前らの金の面倒はすべて見る』と…。表では疎遠的な形でものを言うんですけど、非常に親族を大事にしてくれました。そういったことも、この場でわかっていただきたい」と述懐した。
その後は報道陣の取材に応じ、さくらさんらの対応に対して怒りをあらわに。たかじんさんの闘病中は「連絡を閉ざされた」と、直接話すことができなかったとし、死去後も「(連絡が)『亡くなって、密葬しました』だけでしょ…。それも、次の日に(公に)発表やからという理由でね。そらもう、話にならん」と語気を強めた。
たかじんさんの死去を、密葬後にしらされた母親は「相当なショックだった」といい、「(昨年3月の)しのぶ会も知らなかったし、招待状もないし…。近所の人に『今度行くんやろ?』って聞かれて『…何の話?』ですからね」と、当時の状況も明かした。
この日は、「殉愛」の出版差し止めなどを求めて出版元を訴えた、たかじんさんの長女も出席予定だったが、良行氏によると「風邪で来られなかった」という。良行氏は「常に僕ら(親族は)いつも集まって、関係は深い。疎遠とかはないんです。そういう状況を作られた」と唇をかみしめ、「今日言いたかったのは、そんな(冷たい)兄貴ちゃうということ」とつぶやいた。
今後については、「真実を何らかの形で伝えていく。ファンの方はわかると思うし、すぐにメッキがはがれる」ときっぱり。「これから、はっきりとわかってくる時期がくるはず。これがホンマの『やしきたかじん』だという姿を、わかってもらいたいもの…」と絞り出すように話した。
また同イベントには、さくらさんに名誉棄損の訴訟を起こされた、たかじんさんの“一番弟子”で歌手の打越元久氏も出席した。
一方、市内のホテルでは「TAKAJIN MEMORIES 2015」と銘打った会合が非公式で行われた。出席者によると、スピーチに立ったさくらさんは「ご心配をおかけして申し訳ありません。本のことは後悔してません」と語っていたという。百田氏は「お騒がせしてます」と話したが、騒動の詳細までは語らなかったという。