女子鉄アナ 立ち往生寝台車で「幸せ」
大雪のため青森県で立ち往生、15時間半遅れで3日早朝、大阪駅に到着した寝台特急トワイライトエクスプレスに、鉄道マニアで知られるフリーアナウンサーの久野知美(32)が乗車しており、ツイッターで刻々と車内の様子を伝えていた。
札幌発大阪行きの豪華寝台特急トワイライトエクスプレスは3月で引退することが決まっており、多数の別れを惜しむファンが乗っていた。
久野もその中の1人で、最初は「一生懸命完走を目指すトワイライトエクスプレスに乗っています」という報告からツイートが始まった。
列車は2日未明、青森県の津軽湯の沢駅近くで立ち往生。車内では駅弁や飲料が無料で提供され、一方車外では約20人の作業員が雪かき、やがて前後に機関車を取り付けて約12時間半後、やっと脱出に成功した。
当時の車内の状況を、久野は「ファンの多い列車ですから、大幅に遅れながらも車内は和やかなムードです。スタッフの皆さんの心配りに癒やされています」とレポートした。
やがて動き出すと「お陰さまでとても贅沢な時間です。今、地鉄さんの中滑川駅を通過しました」など刻々と伝え、鉄道マニアからは「ええ~乗ってるんですか!すごいなあ」などとうらやむリツイートが相次いだ。
そして3日午前4時20分ごろ、15時間半遅れで列車が大阪駅に滑り込むと「お陰様で、無事にトワイライトエクスプレス大阪駅に到着しました」と報告。遅延証明書が発行され、これと引き替えに特急料金が返却されるはずだったが「払い戻しはしないけれど…記念に…!」と久野は宝物にするつもりだ。
「愛情溢れるおもてなしをして頂いた車中泊の2日は幸せ過ぎる鉄旅時間でした」と振り返りながら、仕事のため東京へとんぼ帰りした。
もちろん乗客は鉄道ファンばかりではなく、秋田駅で新幹線に乗り換えたり、また大阪駅に着くとぐったりした様子の人たちも見受けられた。