鮎川誠 最愛の妻シーナさんの通夜で涙
子宮頸がんのため、14日に61歳で死去したロックバンド、シーナ&ロケッツのシーナ(本名・鮎川悦子)さんの通夜が18日、東京・世田谷区の森巌寺開山堂で営まれ、内田裕也、ダイアモンド☆ユカイ、武田鉄矢、石橋凌、中村獅童をはじめ、多くのファンらが弔問に訪れた。
喪主を務めた夫で同バンドのギタリスト・鮎川誠(66)はトレードマークのサングラス姿。喪主あいさつでは涙、涙…となった。
棺(ひつぎ)のふたをあけ、涙で最愛の妻に語りかけた鮎川は、顔をあげて「寒い中、来てくれてありがとう。一人でも多くの方、シーナに声をかけてください。俺たちはこれからもシーナと一緒にぶっとばしていきます!」と宣言。「OK!カモン!クイーン・オブ・ロックンロール・ハーツ!」とステージ上でシーナさんを呼び込む時と同じ呼び掛け。「シーナ、ありがとう!バーイ」と愛情たっぷりに言葉をかけた。
バラやチューリップなど、赤を基調とした花に彩られた祭壇は、シーナ&ロケッツのフラッグが真ん中に飾られ、モノクロームの遺影は真っ赤なサテン生地でバラの花のように縁取られていた。祭壇には愛用のマイクスタンドや黒い革ジャケット、「真空パック」などシーナ&ロケッツのアルバムやギターなどで飾られた。
14日夜にネット上で訃報が報じられた直後からフェイスブックや公式HPに、ファンからの追悼メッセージが殺到。「葬儀に参列したい」という声に家族葬の予定を変更し、一般に開放された。
会場にはライブ音源がBGMで流れ、僧侶による読経や弔辞はなく、鮎川と3人の愛娘がファンらを出迎える温かな雰囲気に満ちたお別れの“ロック葬”となった。