クリス松村、人種差別の辛い体験を告白
タレントのクリス松村が20日、少年時代を過ごした海外で壮絶な人種差別に遭っていたことを打ち明けた。
クリスは、パリで起こった人種差別のニュースに触れてこの朝、「たいへんショックを受けました」とブログで書き出した。
ニュースは最初、ユーチューブに投稿されたもので、パリの地下鉄ホームで17日、停車していた電車に乗り込もうとした黒人男性を、既に乗っていたイングランドのサッカーチーム・チェルシーのサポーターと思われる一群が「俺たちは人種差別主義者だ。それの何が悪い!」と怒鳴って押し返した。
この画像が公開されると世界中で非難が沸き起こり、チェルシーは「このような行為は許されない。入場禁止を含め厳しく対応する」と声明。またFIFAのブラッター会長もツイッターで「サッカーに人種差別主義者が入り込む余地はない」とコメントした。
そしてクリスは「私もそうされたな…昔…イエローモンキーって…」と幼い頃の心の傷を打ち明けた。
クリスは外交官の父を持ってオランダ・ハーグに生まれ、父の任地が変わるのに伴ってイギリス、フランス、アメリカ、カナダ等多くの国で幼少年時代を過ごした。
学校での差別に対してクリスは勉強を頑張ることである程度はイジメから逃れられたが、黒人生徒が画びょうを敷き詰めた椅子に強制的に座らされるなど「残酷なイジメにあっていました。先生に見えないよう…きづかれないように、ネチネチと…」とつらい場面を見せられ続けた。
クリスは進学したボーディング・スクール(寄宿学校)でも「日本人というだけで、殴る蹴るのイジメに」遭ったという。
昔話だけではない。最近でも「差別はあります…今も」とクリスは訴える。「超一流ホテルのドア・ボーイのレベルでも差別をしています。これは、私が最近、見たり、されたりしたことです」と生々しい体験を記した。
そんなクリスだから、今回の出来事を「とにかく恥ずべき、残念なニュースです」と誰よりも暗い気持ちで受け止めた。