ジャパネットの高田氏 なまりで新境地
通販大手のジャパネットたかた(長崎県佐世保市)の創業者で、1月に社長を退任した高田明氏が28日放送の関西テレビの鉄道バラエティー「ヒルスパ!車窓で発掘!わざわざ遺産」(後3・00~4・25)で初めてナレーションを担当したことが24日、分かった。
高田氏といえば、独特の甲高い声でおなじみ。温かみを感じる訛りがどうナレーションに生きているのか、注目だ。
1月16日付で全役職から退いた高田前社長。長年、商品を紹介する自社番組の「顔」を務めてきたが、1月の退任会見で、今後のテレビ出演についても「1年ぐらいをめどに終えようと思う。回数を減らしながら若い人にシフトしたい」と“1年後の引退”を宣言。ネット上では、「寂しい」と残念がる声があふれるなど反響を呼んだ。
そんな高田氏がナレーションの仕事に挑戦した。大西文志郎ディレクターは、高田氏の起用について「高田さんの訛りが番組の『旅情感』にうまくハマるのではないかと考えました」と特徴である“訛り”が決め手になったことを説明。
また、「テレビショッピングでおなじみの他の人にはマネできない独特の表現方法にも期待し、ナレーションの細かい表現方法は高田さんにお任せさせていただきました」とナレーションについては“高田流”で一任したことも明かした。
収録は佐世保のジャパネットたかたのスタジオで行われ、たかたの技術スタッフも協力したという。
立ち会った大西ディレクターによると、『ここはそういう表現をするのか?』と驚く場面が何度もあったそうで「他の誰にも読むことのできない素晴らしいナレーションを録ることができて感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
同番組はハイヒールリンゴと、鉄道マニアで知られる中川家礼二がMCを務め、石原良純、シャンプーハット、かまいたちの3組がそれぞれ京阪電車、阪急電車、近鉄電車に乗り、車窓から見える気になる景色を徹底リサーチ。わざわざ見に行く価値のある「わざわざ遺産」か、見るとざわざわするけど「惜しくも訪れるには至らないもの」なのかを調査する。