「黒い看護婦」騒動でフジが非を認める
フジテレビの亀山千広社長(58)が27日、都内で定例会見を行い、13日放送のドラマ「黒い看護婦」で、放送時間をフジ側に18分短縮された平山秀幸監督ら制作スタッフがエンドロールなどへのクレジット掲載を拒否した騒動について、「いただけない。我々の調整の稚拙さとしか言いようがない」と非を認めた。
本来は土曜日の枠で放送予定だったが、金曜日(13日)に変更になったことから、当初の92分を74分に削って放送することになったという。
「あすなろ白書」「ロングバケーション」「踊る大捜査線」シリーズなど数々の名ドラマに携わり、制作畑を歩んできた亀山社長は「(できあがった作品を)十何分を切るのは簡単なことではない。交渉に不備があると認めざるを得ない。モノをつくっている人間にどう向き合うか。視聴者と向き合うのと一緒。礼儀がなってない」と局の対応をバッサリ。
また、完成した作品を放送時間の関係でカットすることはありえるケース、と説明した上で「(監督と)話し合ってコンセンサスがとれたかどうか。我々の調整の稚拙さとしか言いようがない」と苦言を呈した。
今回の騒動は週刊文春に平山監督が実名告発したことで発覚した。フジ側から作品を削るよう連絡を受けた平山監督は断固拒否。フジ側で縮めるなら自分の作品ではなくなるから、クレジットを外すよう要望したところ、制作スタッフからも辞退者が続出し、全員のクレジットを外すことになったという。