「こども電話相談室」終了理由スマホか
TBSラジオで約50年続いた長寿番組「全国こども電話相談室」が3月いっぱいで終了する。現在は「全国こども電話相談室・リアル!」のタイトルで日曜日の午前9時から放送されているが、この名物番組をなぜ終了させる決断に至ったのだろうか。
3月18日の定例会見でTBSラジオ側が出した回答は以下の通り。
「現在のこども、小中学生は相談するのに電話をかけて持ちかけるより、パソコン、スマホを使いこなすことに慣れているというメディア環境の変化を視野に、いったん『こども電話相談室』の看板をおろして、親子で聞ける番組を模索することにいたしました」
時代の変化に対応するために番組を終了させる、ということだった。
「全国こども電話相談室」が始まったのは64年7月。こどもからの素朴な質問に識者が答えるといった形のシンプルな内容が長年愛されてきた。08年10月からラジオDJの山本シュウがパーソナリティーを務める現在の「-リアル!」に衣替えし、相談に答える人が“大人の識者”から“同世代の子ども(子役)”に変化。質問も素朴な疑問から、いじめ、勉強、家庭問題といった現実生活に即したものに変化していた。
今後、直接の後継番組は予定されていないが、「子どもが抱える悩みや、親御さんからの相談に適宜、さまざまな番組で対応していきたい」(TBSラジオ)としている。