川栄 事件後は気丈に振舞い続ける
AKB48からの卒業を発表した川栄李奈(20)は昨年5月25日、握手会で男にのこぎりで切りつけられ、右手親指の骨折と裂傷を負った。頭部も切りつけられた。
転院のため翌26日に盛岡市内の病院を退院した際には、集まった報道陣に「すいません、ご心配をおかけしました。もう大丈夫です」と気丈に話した。しかし、痛み止めの麻酔が効いているのか、目はうつろ。表情は固く、足取りもおぼつかない状態で、関係者が支えていなければ倒れそうな様子だった。精神的ダメージは計り知れなかった。
同29日にはレギュラーを務めるフジテレビ「バイキング」に電話出演。「めっちゃ元気です」とメッセージ。天然おバカキャラで笑わせるなど、回復ぶりをアピールした。
事件から2週間後の6月7日、「選抜総選挙」にもサプライズで登場し、襲撃事件以来初めてファンの前に姿を見せた。目に涙をいっぱいため、負傷した右手には包帯が巻かれた痛々しい姿。それでも「私はすごく元気です」「全然怖くないです!大丈夫です!私は絶対に負けません!」と気丈に振る舞い続けた。
事件を受け、自粛された握手会は7月5日に再開された。従来の7倍となる警備員、メンバーと握手するファンの間には柵を設けるなど、厳戒態勢での開催となったが、川栄、川栄とともに事件で負傷した入山杏奈の姿はなかった。
入山は現在も襲撃で受けた傷が完治しておらず、週3回のリハビリに通う。2月13日の劇場公演では「完治までたくさんの時間がかかるし、手を優先してお仕事をお休みすることもありません」と話し、入院中にはAKBをやめることも考えたと告白。「正直、まだ突然の大きな音や声には怖いと感じてしまいます」と心も体も事件の後遺症に苦しんでいることを打ち明けていた。
襲撃犯の24歳の男には今年2月、懲役6年の判決が言い渡された。