NHK会長 「クロ現」疑惑を調査へ
NHKの籾井勝人会長(72)は2日、定例会見で、一部週刊誌において昨年5月14日に放送された情報番組「クローズアップ現代」でやらせ報道があったと報じられた件について、近日中に調査委員会を立ち上げることを明かした。委員会の構成メンバーは未定だが、来週中にも調査の途中経過を公表する方向だという。
やらせと報じられたのは、昨年5月14日に放送された「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」の、出家詐欺が社会に横行している現状のリポート。ブローカーとしてインタビューを受けた男性が実はブローカーでなく、その映像も、NHK記者からブローカー役を演じてほしいと依頼されたという。使用目的も説明されず、「再現映像の撮影」と思っていたというもの。
NHKは今月1日にこの男性に聞き取り調査を行い、これまでの調査と「食い違う点がある」ことから、調査委員会を立ち上げ精査することになった。
籾井会長は「こういう報道がされたことは残念。真相の究明に向け、我々としても先入観を持たず調査していきたい」とコメントした。