GACKT パリでの差別事件振り返る

 先月末、パリに立ち寄った際にホテルのビュッフェで被差別体験し、毅然と振る舞って称賛されたミュージシャンのGACKTが14日更新のブログを「平等と公平」と題し、改めて自分の考えを記した。

 GACKTはホテルでの出来事を知らせた際の文章を単なる「差別問題」ととらえられたことが、不本意だった。

 「ボクが言いたかったことは、差別する側にもされる側にも、両者に必ず問題があるってことが言いたかったんだよ」とGACKTは主張する。

 つまり「簡単に解決する問題じゃないし、誰かを責めたいわけじゃ無い。差別をされるようなことがあれば、その都度、自分の責任で対処しなきゃイケないし、差別されるような自分であっちゃイケない」と分かりやすく説明した。

 GACKT自身、自分の体験を、単に肌の色によるものとだけ受け取ってはいない。

 「現に、ボクがフランスに行くと、クラブで現地の子をナンパしたり、逆にナンパされたりなんて日常茶飯事だし、仲間にもフランス人は多い。彼らはボクをリスペクトしているし、ボクも彼らをリスペクトしている」と、GACKTの日常的な交友関係の範囲内では、そんな差別など感じられない。

 フランス人の友人たちが、今回のニュースを知って「イヤな思いをさせて済まなかった」と謝ってきたという。

 しかしGACKTは「オマエたちが悪いわけでもないし、そんなつもりで書いたわけじゃないから、ニュースに書いてある部分だけでそんな簡単に鵜呑みにしないでくれ!」と説明した。

 GACKTは、今回のタイトルを「平等と公平」とし、条件が違うなら扱いも違うということを前提に、平等と公平の意味の違いを切々と説いた。そして「こういうことをしっかり考えることが大切なんだよ。【平等】とは何か?【公平】とは何か?って」と訴えかけた。

 GACKTは先月29日、パリのホテルで1泊した。1人で朝食を取ろうとホテル内のビュッフェに入り、入口近くの眺めのいい席に腰を下ろすと、店員に奥の席へ行くよう告げられた。

 他のアジア人客も奧へ誘導される一方、入り口近くの席は白人客で占められた。

 「あははははははは。わかるか、これ?ものすごく分かり易い差別だよ」と確信したGACKTはいったん店を出ると2分後に再入店、今度は入り口近くの席に座った。

 店員が飛んできて「向こうに座れ」と“アジア人席”を指差したが、GACKTは「なんでだ?分かり易いように説明してくれ」と要求。店員がモゴモゴつぶやくと「大きい声で、わかりやすく言ってくれ」と再び説明を求めた。店員はあきらめて去っていった。

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