小向被告に懲役2年 被告人質問で涙
今年2月に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕され、後に起訴された元グラドルでセクシー女優の小向美奈子被告の初公判が16日、東京地裁で行われた。検察からは懲役2年が求刑された。
黒色のジャケットとパンツ姿、かかとの高さが10センチはある黒いハイヒールを履いて入廷した。“スライム乳”と呼ばれた胸も健在で、ボタンがはじけんばかりだった。
裁判長からの人定質問で職業を尋ねられた小向被告は「タレントです」と答え、読み上げられた起訴状については「間違いありません」と罪を認めた。
被告人質問で、弁護士から覚せい剤の使用理由を聞かれると「恋人とけんかしたり、仕事のストレスが限界で」と答え、「ファンや関係者から寛大な判決をという嘆願書が届いていることをどう思うか」という質問を受けた時には泣き出した。
「こんなことをしても応援してくれる人がいることをすごく感謝しています」と涙ながらに話し、「あらためて自分がしたことに深く反省しています」と謝罪。「前向きに生活をして、(薬物)撲滅活動をして、応援してくれている人への期待に応えたい」と涙ながらに訴えた。
声が小さく、裁判長から「大きな声で」と注意される場面もあった。
公判終了後は報道陣に応対することなく、車で地裁を後にした。
小向被告は今年2月6日に東京都渋谷区恵比寿の自宅マンションを家宅捜査された際、覚せい剤と吸引器具が見つかり、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された。同月26日に東京地検に覚せい剤約0・05グラムを所持したとする覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された。
小向被告は09年には覚せい剤使用容疑で逮捕・起訴され、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。11年には覚せい剤を譲り受けた容疑で逮捕されたが処分保留で釈放されていた。