巨泉 愛川さんの死に「次は俺だな」
俳優でタレントの愛川欽也さん(享年80)が肺がんのため15日に亡くなったことを受け、「昭和九年会」のメンバーで長年の友人だったタレントで司会者・大橋巨泉(81)が17日、読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に電話で出演。病状を「全然」知らなかったことを明かし、突然の死に驚きを隠せず、「ショックだし、落ち込んでる。次は俺だな」とつぶやいた。
大橋は今年に入り、テレビ東京系「出没!アド街ック天国」に愛川さんが出演した際、いつもと同じように「元気?」と声をかけると、「大丈夫」と返ってきたといい、病状については「全然(知らなかった)。(訃報は)きょうの朝刊で知った」と明かした。
昭和九年生まれの男性芸能人で結成した「昭和九年会」のメンバー。愛川さんが1974年に「11PM」(日本テレビ系)の水曜司会を担当することになった際、月&金曜を担当していた大橋がプロデューサーに「キンキンならいいんじゃない」と後押ししたこともあった。互いに人気番組を多く手がけ、互いに切磋琢磨し、良き友だった。
愛川さんについて「人間がね、好きだったの。仕事人間で、律義で。明るいし、テンポはいいし」と人柄を偲び、「キンキン、同い年だからね。昭和9年会は最初25、26人いたんだよね。財津一郎さん、オヒョイ(藤村俊二)だろ…今は4人くらいしか思い出せない」と失った友たちに思いを巡らせた。
自身は56歳でセミリタイアし、05年に胃がん、13年に中咽頭がん、14年にリンパ節に転移したがんが見つかり、3回目のがんとの闘いの最中。「キンキンにはオレより先に死んでほしくなかった。次はオレだな…」と寂しそうに話していた。