野沢雅子 名コンビだった愛川さん偲ぶ
声優の野沢雅子(年齢非公表)が18日、都内で行われた映画「ドラゴンボールZ 復活の『F』」の初日舞台あいさつ後、取材に応じ、15日に亡くなった愛川欽也さんを偲(しの)んだ。
2人はアニメ「いなかっぺ大将」で野沢が主人公の大左衛門、愛川さんがその師匠・ニャンコ先生の声を演じた名コンビ。野沢が主人公・孫悟空の声を演じる「ドラゴン-」にも愛川さんが亀仙人役で出演したことがある他、愛川さんが司会を務めた「なるほど!ザ・ワールド」で野沢がナレーションを務めていた。
数年前に愛川さんが常連だった東京・神楽坂の中華料理店「五十番」で会ったのが最後の対面という。
愛川さんを「はんちょう」と呼んでいる野沢は「突然の訃報でびっくりして、どうしていいか分からない。携帯電話の番号は削除しません。ずっと残しておきます」と信じられない様子。「なるほど-」放送時の年末のビアパーティーでは、司会の愛川さんが「大左衛門!」と野沢を呼び、「ニャンコ先生!」と応えるのが恒例だったという。
「いなかっぺ-」の思い出を振り返り「台本はあってないようなもので、ほとんどアドリブ。息が合ったのでやりやすかった。はんちょうが忙しくなって、降りるとなったときも『自分(野沢)が深夜でもいつでも移動します』とお願いして、最後まで一緒にやったんです」と明かした。
「もう共演できないけれど、ニャンコ先生は私の中で生きています。あちらの世界から声優の世界を見守ってくださると思います」と話し、大左衛門の声で「ニャンコ先生!」と呼びかけた。